進化を目指して(その1)

風来坊

この記事は、書き上げるのにものすごく時間がかかりました。

去年から、いつか書こうと決めてはいたものの

誤解のないように
言葉を選びながら
こちらの真意が少しでも正確に伝わるように…

そう表現を考えながら書いていると、どうしても筆の進みは遅くなりがちに。

結果、3部作となりました。

一部、『ある特定の人物』を非難するような表現となっていますので、
お読みになる際はご注意ください。
気分を害される可能性のある方は、迷わずリターンでお願いします。



前々から私は、飼い鳥関連の書籍は人間にとって
都合の良い書き方しかされていないと感じていました。

その中でも、特に『毒』とも言える、とある人物がいます。
仮にX氏としておきます。
X氏は書籍を何冊も出しています。
私はその方のセミナーにも参加したことがあります。

セミナーに参加したときは、今ほど鳥のことについて詳しくなかったけれど、
そのときからX氏の話には違和感がありました。

ツッコミポイントは多々ありましたが、
一番『いや、ありえないでしょう…苦笑』と感じたのが、

鳥は人間と類似点が多々あり、その昔同じような生活をしていた

という、その方の説でした。

ありえません。
一体どこをどうしたらそうなるのか…(・_・;)
鳥類学者が聞いたら嘲笑の対象になるかもしれませんよ。

X氏が言うには、

人間も猿だった時代に木の上で生活していたため、
鳥と似ているところが多く、同じように進化してきた…


という解釈なんですね。

でも、よく考えてください。
人間はその歴史の中で、自力で飛んだことはただの一度もありません。
そもそも、猿が進化して人間になった…という説すら
現代では疑問視されているのではなかったでしたっけ…??
『猿』は鳥との類似点がたくさんあるんだかなんだか知りませんが、
人間は猿とは別物です。

鳥は人間とは全く別の進化をとげてきた

私は間違いなくそうだと確信をしています。
それは自分の鳥を見ていて、よくわかります。
野鳥だろうが飼い鳥だろうが、そこに違いは全くありません。

もちろん、本当のことなんて誰にもわかりません。
昔、人間にも鳥のように羽が生えていたかもしれない。
ありえないことだとは思うけど、それは100%ナイと断言もできません。
その当時をリアルタイムで知っている人間はどこにもいないのですから。

でも、今目の前に揃っている材料を見る限りだと、
人間と鳥は重なるところがほとんどないと言っていいほど似ても似つかない。


前にN獣医が、X氏の著作について話をしていたことがあります。
(名前は出していませんでしたが、おそらくX氏のことだと思います。)


N獣医:

老鳥の扱い方についての本が出ていたので、読んでみてビックリした。
足の力がなくなってきたり、飛ばなくなってきたりしてきたら
それは老化現象です…なんて書かれているわけ。
だからね、その著者にメールをしたんだけど
(←さすがというべきか…w)

もし、あなたの鳥にそんな現象が現れたんだとしたら、
それは老化現象なんかじゃなくて、病気だと思ってください


と。

鳥に老化現象はないそうです。
もちろん、年をとってきたことが原因で、
病気に罹りやすくなるということはあるかもしれません。
ただし、人間の足腰が弱ってくるように
年をとったから歩けなくなる、年をとったから飛べなくなる…
なんてことは、一切ないそうです。
そうなのであれば、それはどこかに必ず不調が起きている(=病気)のだということ。

その本の罪深いところは、それを読んだ飼い主さんが
『うちの鳥は老化現象だから仕方ないんだ』と思って
病院に連れてこなくなってしまうかもしれないことだ、とN獣医は言ってました。

本当にその通りだと思います。

X氏は、医療従事者でもなければたぶん鳥類学者でもありません。
鳥について研究はたくさんしてるかもしれないけど、
それは人間の目というフィルターを通した、あくまで『飼い鳥』の研究だけだと思います。
だって、もし野鳥を含めた鳥全般を研究しているのだとしたら
『人間と同じところなんてほとんどない』という答えに行き着くのが
自然な流れだと思うから…。
あなたが同じだと思いたいだけでしょう…と。
一体何の責任で本にまでするのだろうと、憤りすら感じました。


N獣医がX氏へメールをしたという話を聞いたとき、
私はまだX氏のことは知りませんでした。

その後、X氏のセミナーに参加して、
『何か話に違和感があったなぁ〜』と思ってX氏の著作を色々調べてみたのです。
そしたら老鳥に関する本が出てきて、
『ああ!この人、N獣医がメールを出した人か!』と、妙に腑に落ちたのです。
N獣医から鳥の生体について散々話を聞かされた後では、
X氏の話に共感できるハズがありません。

メールの返信ってあったのかなぁ…気になる(笑)


飼い主さんが、ブログの中だけでどう楽しもうと自由です。
いくらでもストーリーを作っていいし、
鳥にセリフをくっつけて遊んでみてもいいと思う。
むしろ、それがペットを飼うということの楽しみのひとつでもあると思ってます。

ただ、本を出す人がそれではいけない。
本の影響力というのはブログの比ではないし、
それ相応の責任が発生して然るべきです。
X氏はもう少し、人間の視点という枠を外して冷静に鳥を観てみるべきです。

X氏の鳥に対する愛情は決して疑いませんし、
むしろ鳥が大好きで大好きで仕方ないんだということはわかります。
けれど、それ故現実が歪んで見えている。
『人間の都合で鳥を見ている』の典型だと感じました。
鳥の視点から物事を観ていない。
こういう人が堂々と本を出すから、間違った認識が蔓延するのです。

鳥の気持ちがわかるなんて、人間のエゴでしかありません。
エゴは、それ自体が悪いものでは決してないけれど
そうだとわかったうえで物事を観ないと歪んだまま進むことになります。
その判断の中に、人間の『希望』は少しも混ざっていませんか??
鳥がシュン…と元気なさそうにしているとき、それは寂しさを感じているからではなく
もしかしたら身体が不調だからかもしれない、と考えるほうが正確ではないですか?

確かにインコやオウムは、頭が良くて人懐こくて
心は人間に近いものがあるのではなかと思います。
でも身体は鳥なのです。
哺乳類とは何もかも違う。
心は人間に順応できても、身体は順応できないのです。


今回は特に顕著なX氏の例を取り上げて書きましたが、
全体的に飼い鳥業界そのものが、そんな感じだと私は思ってます。
鳥を好き過ぎる人たちが、歪められた視点で話を進めている。
まさに盲目。

厄介なのは、それが鳥のためであると本気で思い込んでいるところです。
人間の作り出すおとぎ話と、実際の鳥の生体は分けて考えるべき。
そういうこと全部知ったうえで鳥とお付き合いをするのが非常に大切かと思います。


進化を目指して(その2)









にほんブログ村 鳥ブログ オカメインコへ
にほんブログ村
↑楽しんでいただけましたら
ポチッとよろしくお願いいたします(*^^*)








Posted by風来坊

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply