鳥は環境の変化に強い

風来坊

鳥は環境の変化にストレスを感じやすい(言い換えれば弱い)という話、
よくよく目にします。

けど私は、
鳥ほど環境の変化に強い生き物はいないのでは?と思います。

だって野鳥を見てると、3分も同じところに留まってはいません。
あっちやこっちに飛び移り、いつも違う景色を見ています。
鳥自身も動き回るし、まわりの景色も刻々と変化していきます。
車が走ってきたり、風が吹いて木の枝が揺れたり、人間がおしゃべりしながら歩いてきたり。
毎日毎日環境が変化してる場所で暮らしているのに、弱いワケがありません。
むしろ人間のほうがよっぽど弱いんじゃないかと感じます。

けれど、現にペットの鳥は環境変化のストレスで弱ってしまう子が少なくありませんね。
それはきっと、変化そのものに弱いのではなくて『逃げ出す』ことができないからです。

こちらの記事で鳥の習性について書いてますが、
鳥は怖いと感じたら『まず逃げ出す』生き物です。
人間とは真逆で、人間は危険な出来事に遭遇したら、
隠れる・あるいはシェルターの役目を果たす場所に閉じこもって
身を守るというのが主な手段です。
でも鳥は違う。一にも二にも、まず飛び立つのです。

怖くて逃げたいのに、カゴに閉じ込められていることで逃げる手段を封印されてしまっているから、
ストレスゲージがどんどん高まって最終的に体調を崩す。
環境変化そのものがストレスになっているわけではありません。
『カゴに入ってるから敵にも襲われないし安心だねー』と思うのは人間のほうで、
鳥側から見るとちっとも安心な状況ではないのです。
(もちろんカゴに入ってなきゃ色々危険ですが、あくまで鳥の習性から見た場合の話です)


『環境の変化に弱いからだろうと、逃げられないからだろうと、
ストレスを受けていることには違いないのだからどっちでも同じだろう』
と、感じられるかもしれません。
けど、どちらに視点を当てるかで対処方法が全く違ってきます。

一般的には、
『長時間の移動があった日や住環境などが変わった場合は、布をかぶせて静かにしておきましょう』

と、言われてることが多いかと思います。

でも、もし逃げ出せないことがストレスの原因なんだとしたら、それは逆効果ですね。
布などをかぶせたりして静かにするよりも、
放鳥させてしばらく好きに歩かせたほうが、よほどストレス発散になります。

住環境などが変わった場合、放した直後はビビりまくって、
オロオロしながらパニックで飛び回るかもしれません。
でもそれが正常な反応なのです。

『怖い!』と思うたびに安全な場所に飛び立つ。
また『怖い!』と思うたびに安全な場所へ飛び立つ。
そういうことを繰り返しているうちに、自然にストレスが発散されていくんじゃないかな。


来月の引っ越しで、ビスコがどんな反応を示すか検証してみますね。

ただひとつ懸念点が……。
ビスコが『この部屋は安全だ』と完全に思う前に仕事が始まってしまったら
どうなるかわかりません。(大型連休を利用して引っ越す予定なのですが…)

鳥は、怖いことがあっても飼い主さえ見えるところにいてくれれば
大概のことは精神的に問題ないのです。
けど、まだ部屋に慣れてなくて、しかもカゴに入ってるから逃げられなくて
なおかつ飼い主が夜遅くまで帰ってこない…となると、
それはものすごい精神的ストレスになってしまう可能性があります。

鳥は頭が良いから、環境的ストレスには強くても精神的ストレスには弱い。
それで体調を崩してしまうかもしれないことは視野に入れておかねば…と思ってます。


これらのお話は、ヒナや闘病中の鳥には当てはまりませんのであしからず!








Posted by風来坊

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